
冬木れいFuyuki Lei
料理研究家
栃木県生まれ。学習院大学法学部卒。
真言宗の寺に生まれ、幼少時より行事料理、郷土料理に興味を持つ。古典レシピを研究しつつ、現代人の食卓事情に合わせた料理法を研究テーマとしている。料理研究サロン「大きな竃」を主宰し、本草学を取り入れた江戸料理からスパイス料理までを幅広く紹介。地方食材を中心にレシピや商品開発も数多く手がける。著書に『つくって楽しい、食べておいしい お取り寄せ』(法研)。
希望郷いわて文化大使
国際薬膳師
本草薬膳研究会副会長
良い食品づくりの会 アドバイザー ほか
作り手の思いを大切にした新製品開発・ブランディング
10数年に渡って、食材のフィールドワークに取り組んできました。これだと思った食材を見つけたら、できるだけ産地に赴いて、作り手の方の思いや苦労を伺う。美味しさの理由をきちんと知ることは、新しい調理方法を思いつくだけでなく、食材に対するイマジネーションが膨らみ、料理研究家としてとても勉強になるからです。
そして、作り手の方と話をしていくうちに、私の場合、一緒になってその食材を盛り上げたくなります。
大まじめに批評させていただくこともしばしばで、商品開発やマーケット開拓にまで関わった経験も少なくありません。
作り手の思いや食材の個性を理解することなしに、魅力ある商品は生まれません。
依頼者とのコミュニケーションを大切にしながら、商品開発やPR、ブランディングのお手伝いなども行っています。
- 良い食品づくりの会アドバイザー
「良い食品食堂レシピブック」監修(2012)
広報紙「良い食品通信」監修(2009〜)
「良い食品食堂」プロデュース(2002〜) - 岩手・山根商店「銀毛鮭いくら等」商品プロモーション(2012〜)
- 岩手県工業技術センター「いわての器でいわての食を楽しむ会」イベントコーディネーション(2009)
- 岩手・春の隣「いわて雫石わさび」を使った商品開発(2008)
- 岩手・OIGEN「鉄鍋(南部鉄器)」商品アドバイス・レシピ提案(2006〜)
- 大分・地熱たべもの研究所「温泉地熱食品」商品プロモーション(2006〜)
- 岩手・石黒農場「ほろほろ鳥」を使った商品開発・レシピ提供(2005〜)
- 新潟県大島村「山ぶどう」を使った商品開発(2004)
- 新潟県大島村「ツルニンジン」を使った商品開発(2004)
- 長野県原村「セロリ」を使った商品開発(2004)
- 岩手県「短角牛」ブランディング(2001〜) ほか
素材のおいしさを生かしたレシピ開発
家は一代で朽ちるとも、舌の味は五代も続くと言われています。
日々の食卓を通して、親から子へ、そして五代先の誰かにつないでいただけることを願いながら、レシピ作りに取り組んでいます。素材のおいしさを生かしたシンプルなスタイルで、ご要望に応じたレシピを考案します。
- 朝日新聞「aspara NEXT-AGE 2012冬号」レシピコーナー担当 (2012)
- 岩手県普代村「すき昆布」を使ったレシピ提供(2010)
- 日本サーナ「ハーブソース」を使った料理提案(2009)
- RYUCA「アガペシロップ」を使ったレシピ提供(2007)
- アリコジャパン広報紙「Hot Through」レシピページ担当(2007-2008) ほか
“体になじむ料理”の提案、薬膳指導
食は身体を養うもの。私は、料理とは「食材を身体に取り込みやすくするため」のものと考えています。
中医学における食養生の考え方や、インドの伝承医学アーユルヴェーダのスパイス術を取り入れながら、“身体になじむ料理”の提案を行っています。薬膳指導や講演、コラム執筆の依頼にも応じます。
- 国際薬膳師
- 本草薬膳研究会副会長
- 中国料理 酔八仙 美味しい薬膳入門講座「漢方 de 調布名物」司会・コーディネーション(2013〜)
- クロワッサン特別編集「ふだんのおかずをおいしくちゃんと作るコツ」体を温める料理 レシピ提供(2010)
- 家庭中国漢方普及会 セミナー「フレンチde薬膳 美しくなる漢方セミナー」薬膳解説(2008-2010)
- 東京ガスキッチンランド調布オープニングイベント スローフードワークショップ「冬木れいさんに学ぶ薬膳料理」講師(2006)
- 東京ガスキッチンランド八王子オープニングイベント スローフードワークショップ「冬木れいさんに学ぶ薬膳料理」講師(2006)
- 新潟県大島村 料理長への薬膳料理指導・アドバイス(2004)
- 新潟県大島村 講演会「漢方薬によるいきいき健康づくり」講師(2002)
- NHK学園 生涯学習通信講座「くらしに生かす漢方・薬膳」薬膳指導 ほか
「江戸料理のアイデアを今に伝えたい」講演・執筆活動
私は真言宗の寺に生まれましたので、幼少時から行事料理、郷土料理に興味がありました。
料理研究家になってからも古典レシピを研究し、現代の食卓事情に合わせた料理法を提案してきましたが、ここ数年は、「江戸料理」をテーマとして取り組んでいます。
お煮しめや魚の煮つけ、こんにゃくの白和え、ぬたなど、家庭の食卓に今も並ぶ昔ながらの料理のほとんどの起源は、室町から江戸期にあり、江戸料理の中には、現代の味覚にも新鮮なアイデアがまだまだたくさん潜んでいます。
コラム執筆や取材、講演などを通して、江戸ごはんのアイデアを生かしたおいしい暮らしを提案していきたいと思っています。
- 下野新聞『しもつけ随想』連載(2005〜2006)
- 東京経済大学市民大学講座「食をかんがえる〜生きる、育てる、つながる」講師(2011)
- レシピリーフレット「美味しい暮らしの匙かげん〜江戸料理のアイデアを今に〜」発行(2010〜) ほか
著 書

『つくって楽しい、食べておいしい お取り寄せ』(法研)
調味料や生鮮品などを中心に、自らの舌でチョイスした125品を紹介。
お取り寄せ品を使っておいしく作れる料理レシピも提案しています。

NHK通信講座『くらしに生かす漢方・薬膳講座』テキスト、
サブテキスト「おいしい薬膳レシピ集」(NHK学園)

別冊宝島『賞味期限のヒミツ』(宝島)※取材協力
メディア掲載(取材・出演等)
「朝日新聞」「読売新聞」「下野新聞」「婦人画報」「CREA」「クロワッサン」「クロワッサンプレミアム」「婦人の友」「dancyu」「自遊人」「自遊人 オーガニックエクスプレス」ほか多数